理解しなくていい


「AIの仕組みを理解してから使おう」

そう思っていませんか。

ニューラルネットワークとは何か。トランスフォーマーとは何か。大規模言語モデルとは何か。

理解しなくていいです。

貴方は車の仕組みを理解しているか

貴方は車を運転しますか。

エンジンの仕組みを説明できますか。燃料がどうやって動力に変わるか、わかりますか。

たぶん、わからない。

でも、運転はできる。

それでいいのです。


道具は「使えれば」いい

道具の価値は「使えるかどうか」です。

仕組みを理解することではない。

スマートフォンの中でどんな処理が行われているか、知らなくても使える。電子レンジがどうやって食べ物を温めているか、知らなくても使える。

AIも同じです。


LLMとは「確率機」である

一つだけ、知っておくと便利なことがあります。

AIは確率で動いているということです。

「この言葉の次に来る言葉は何か」を、確率で予測している。それだけ。

「今日の天気は」と入力すると、「晴れ」「曇り」「雨」などの候補を確率で計算して、最も確率の高いものを出力する。

これを繰り返しているだけです。


だから「考えて」いるわけではない

ここが重要です。

AIは「考えて」答えを出しているわけではありません。

確率計算をしているだけ。

だから、間違えることがある。もっともらしい嘘をつくことがある。

これを「ハルシネーション」と呼びます。

でも、これを知っていれば対処できます。


AIに「処理させる」という発想

AIを使うときのコツは、こう考えることです。

「AIに考えさせる」ではなく「AIに処理させる」

考えるのは貴方です。AIは処理係。

具体的に言うと:

  • 「何を作るか」は貴方が決める
  • 「どう作るか」はAIに処理させる
  • 「これでいいか」は貴方が判断する
方向性は人間、作業はAI。

判断は人間がする

AIは大量の選択肢を出せます。

でも、どれが「良い」かは判断できません。

「良い」というのは、文脈によって変わるからです。貴方の目的、貴方の状況、貴方の価値観によって変わる。

AIはそれを知らない。

だから、最終判断は人間がする。

AIの出力を見て、「これを使う」「これは使わない」を決めるのは貴方です。


「理解してから」は言い訳

「AIを理解してから使おう」

これは、実は言い訳です。

理解するまで使わない。理解できないから使わない。

でも、理解しなくても使えます。

車の仕組みを理解しなくても運転できるように、AIの仕組みを理解しなくても使える。

使いながら、必要な分だけ覚えればいい。


具体的な使い方

では、どうやって使うか。

1. AIに指示を出す:「〇〇を作って」「〇〇を教えて」 2. 出力を見る:AIが返してきた内容を確認 3. 判断する:使える?使えない?修正が必要? 4. 必要なら追加指示:「もっと〇〇にして」「〇〇を変えて」

これだけです。

仕組みを理解する必要はありません。


まとめ

  • AIの仕組みを理解しなくても使える
  • 知っておくと便利なのは「確率で動いている」ということだけ
  • AIは「考える」のではなく「処理する」
  • 判断は人間がする
  • 「理解してから」は言い訳、使いながら覚えればいい

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