努力信仰を降りる


「頑張れば報われる」

この言葉を、貴方は何回聞いてきたでしょうか。

学校で。会社で。テレビで。SNSで。

そして、何回「頑張った」でしょうか。


努力は本当に報われているか

私は長い間、努力を信じていました。

早起きして勉強する。残業して仕事を覚える。休日も自己研鑽。それが「正しい」と思っていました。

でも、ふと周りを見渡したとき、気づいたことがあります。

同じように頑張っている人が、山ほどいる。

全員が同じ方向に走っている。同じ資格を取り、同じスキルを身につけ、同じように「努力」している。

これは競争です。しかも、終わりのない競争です。

貴方が100時間努力すれば、隣の人も100時間努力する。貴方が資格を取れば、隣の人も同じ資格を取る。

差がつかない。

いや、正確に言えば「差がついても、すぐ追いつかれる」。


過当競争という構造

経済学では「過当競争」という言葉があります。

参入障壁が低い市場に、大量のプレイヤーが殺到する。全員が同じことをするので、価格は下がり、利益は薄くなる。誰も儲からない。

努力信仰の世界は、まさにこれです。

「頑張れば報われる」という信仰が広まれば広まるほど、全員が頑張る。全員が頑張るから、頑張りの価値が下がる。

1人だけ頑張っていた時代なら、努力は希少でした。報われた。

でも今は違います。

努力はコモディティ化した。

貴方の努力は、隣の人の努力と同じ価値しかない。


「頑張るな」が真実な理由

だから私は「頑張るな」と言いたい。

誤解しないでください。「何もするな」ではありません。

「みんなと同じ方向に頑張るな」ということです。

全員が走っているレースで、同じように走っても勝てません。勝てたとしても、僅差です。消耗します。

では、どうするか。

レースを降りる。

別の場所で、別のゲームをする。


競争から降りるとはどういうことか

具体的に言います。

  • 全員がExcelを覚えるなら、Excelを覚えない
  • 全員が英語を勉強するなら、英語以外を武器にする
  • 全員が「真面目に働く」なら、真面目に働かない方法を考える
これは「サボる」こととは違います。 勝てる場所を選ぶということです。

努力の方向を変える。努力の対象を変える。

同じエネルギーを、違う場所に投下する。


私がやっていること

私は今、AIを使って色々なことを自動化しています。

人間が10時間かかる作業を、AIに30分でやらせる。人間が考える企画を、AIに100案出させて、良いものだけ選ぶ。

これは「サボり」でしょうか。

いいえ。道具を使っているだけです。

車があるのに歩いて通勤する人を、貴方は「努力家」と呼ぶでしょうか。それとも「非効率」と呼ぶでしょうか。

AIは車です。使わない理由がない。


努力信仰を降りた先にあるもの

努力信仰を降りると、見える景色が変わります。

「何を頑張るか」ではなく「何を頑張らないか」を考えるようになる。「どうやって勝つか」ではなく「どこで戦うか」を考えるようになる。

これは楽をしているのではありません。

頭を使っているのです。

体を動かす努力から、頭を動かす努力へ。

量の競争から、方向の競争へ。


次のステップ

「じゃあ具体的にどうすればいいのか」

そう思った貴方のために、私は具体的な手順をまとめています。

AIの使い方。自動化の方法。「頑張らない」ための道具の揃え方。

努力信仰を降りた先で、何をするか。

それは、このシリーズの他の記事で詳しくお伝えします。


関連記事:
  • AIは24時間新卒(準備中)
  • 理解しなくていい(準備中)

「サボりながら勝つ」思想シリーズ #1
← 思想シリーズ一覧へ